インターネットが普及し、今やパソコンやスマートフォンを利用したショッピングが当たり前となっている昨今。
ネット販売は実店舗を運営しているような場合でも、売上や集客に大きく貢献する重要なツールとなっています。
また、ネット販売は市場規模が非常に大きく将来性も明るいことから、副業や兼業、独立するための職業としても人気です。
この記事ではネット販売で成功するためのポイントや最新のおすすめツールなどについて詳しく解説します。
ネット販売とは
ネット販売とは、言葉の通りインターネットを介してモノを販売することを指しますが、一口に「ネット販売」と言っても運営方法は多岐に渡ります。
たとえばAmazonやYahoo!ショッピングなどの大手ECサイトに出店をする方法や、自分でサーバーから準備をしてECサイトを作成し、集客から販売まで1から行う方法、BASEなどのプラットフォームを利用する方法などです。
またネット販売は非常に大きな市場規模なため、一見すると初心者の参入は難しいと思われがちですが、市場規模が大きいからこそ成功した時の利益も大きいものとなります。
ネット販売の中でもどのような舞台で戦っていくのか、しっかりとリサーチを重ねて判断しましょう。
EC業界の市場規模
出典：経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」
2021年7月に経済産業省が発表したデータを見ると、EC市場規模は年々ほぼ右肩上がりで拡大中です。
そのような中、物販系分野だけでも市場規模は12兆円以上を占めており、今後も右肩上がりに市場規模が拡大していくことが予想されています。
2023年ネット販売のトレンドは？
- スマートフォンを利用したショッピング
- InstagramやFacebookなどのSNSを活用した集客
- 越境ECサービスの拡大
- コンテンツマーケティングの拡大
- ライブコマースの活用
- チャットコマースの活用
など
2023年現在、ネット販売の鍵となるトレンドをいくつかまとめてみました。
とくに現代ではパソコンよりもスマートフォンを利用していつでも気軽に楽しめるショッピングスタイルが人気なため、モバイルフレンドリーなサイトが好まれる傾向にあります。
また、日本国内から海外に商品を販売する「越境EC」や、ライブ配信を活用した集客、チャットを活用した1on1での接客なども要注目です。
こうしたトレンドを取り入れるかどうかによって、今後ネット販売で収益を伸ばせるかという部分に影響します。
ネット販売を始めたい方はこまめな情報収集も欠かさないようにしましょう。
ネット販売のおすすめツールとプラットフォーム
この項目ではネット販売に利用できるプラットフォームやツールなどについていくつかご紹介します。
初心者におすすめなものもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
ECモール
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングといったECモールに自分のお店を出店します。
知名度が高いことから集客の難易度が低く、サイトを制作するような手間が省けるのが大きな特徴です。
また有料のプランに加入をすることで梱包や発送などを任せられる機能が備わっているケースもあり、初心者でも一連の流れを掴みやすいのも魅力と言えるでしょう。
一方でこうした大手ECモールでは手数料が嵩みがちな傾向にあるため、資金の少ない最初のうちは資金繰りが難しくなることもあります。
ショッピングカードASP
BASEやSTORES、makeshopといった、ECサイトの作成や運営が簡単にできるECプラットフォームです。
無料のASPもあるため、本格的でおしゃれなECサイトでもコストをかけずに構築できるのが大きな魅力と言えます。
デメリットとしては自分で1からECサイトを作成した場合よりは自由度が低くなるという点です。
用意された機能を駆使して上手く運営していきましょう。
ECパッケージ
ECパッケージは、予め商品管理や在庫管理、決済機能やブログ機能、問い合わせ機能などECサイト運営に必要な機能が1つのパッケージとなっている製品を指します。
自分で用意したサーバーにインストールをするだけで本格的なECサイトが構築できます。
自分で1からECサイトを構築したいけれども知識が無いという方におすすめです。
デメリットは費用が高額な点が挙げられます。
オープンソース
インターネット上にて無償で一般公開されているプログラムを利用し、自分でECサイトを作成する方法です。
イメージしやすいのは「Wordpress」などが挙げられます。
すでに出来上がっているソースコードを活用しつつ、自分でアレンジを加えることができるため、本格的なECサイト構築が可能です。
デメリットとしてはある程度の知識が必要になるという点でしょう。
成功するネット販売の戦略
- ターゲット市場の特定と研究
- ブランドや商品の差別化
- マーケティングとプロモーション戦略
- 顧客体験とサービスの強化
ネット販売で成功するためには、上記のような具体的な戦略が必要不可欠です。
あくまでも参考ではありますが、これらの戦略について簡単に解説します。
1.ターゲット市場の特定と研究
ネット販売の市場規模は非常に大きいため、その分収益を上げられるようになった時の利益も大きくなります。
しかし、やはり大規模な市場であるからこそターゲットをしっかりと絞り込み、事前にどのような方向性で参入していくのか研究を行うことがとても重要です。
「ただ売りたいものを売る」というだけでは成功は難しいため、はじめに売れる道筋をじっくりと探っていきましょう。
2.ブランドや商品の差別化
どれだけターゲットを絞り込んでも他社のブランドや商品は星の数ほどあるため、「同業他社」というものは少なからず出てくることが予想されます。
そのような中でも自社ブランド、自社商品をより多くのユーザーに見つけてもらうためには、差別化を図るなどして工夫を凝らす必要があるでしょう。
たとえば広告1つをとっても、よくあるような広告では見向きもしてもらえません。
ブランドイメージや商品イメージ、コンセプトなど「自社ならでは」の部分をしっかりとサイト内や広告、文章などに落とし込んでいくことが重要です。
3.マーケティングとプロモーション戦略
「マーケティング」とは顧客のニーズを把握しサービスや製品が売れるための仕組みを作ること、「プロモーション」とは主に広告の打ち出しや販売促進、広報活動、SNSなどでの口コミなどを指します。
ネット販売においては、ECモールに出店をしたりECサイトをつくるだけでは満足に利益が得られるほどの集客を得ることは難しいため、自身でマーケティングやプロモーションの戦略を考え実践していくことが重要です。
また、実践に伴い効果の検証や改善を繰り返すこともネット販売の成功には欠かせません。
4.顧客体験とサービスの強化
1～3までのプロセスを実践し、少しずつでも商品・サービスが売れるようになったら、顧客体験とサービスの強化を行いブラッシュアップしていきます。
顧客体験とは、ユーザーが商品に興味を持ってから購入したあとに至るまでの過程で期待を上回るような心理的、感情的な体験を提供することを指します。
顧客体験の向上やサービスの強化を図るには、ユーザーからの意見が重要なので、アンケート調査を実施するなどして直接意見を伺うのがおすすめです。
ネット販売で成功した事例紹介
ネット販売の成功事例として今回は1社ピックアップしご紹介します。
パジャマ専門ECサイト「PAJAMAYA IZUMM」
「PAJAMAYA IZUMM」は有限会社フレックスが運営するパジャマ専門のECサイトです。
「真夏の快眠のために」「お父さんが歓喜する癒しのプレゼント（父の日）」「夏の冷房対策」といったように、その季節に適したテーマ別の特集ページとテーマに合った商品を用意し、商品が選びやすくなる工夫が凝らされています。
また商品ページも1つ1つ丁寧に作られており、利用シーンが安易に想像できるよう、お洒落でありながらも分かりやすい商品ページが特徴です。
スタッフ対応のチャット窓口も設置し、ユーザーが気軽にショップを体験できる工夫も伺えます。
PAJAMAYA IZUMMの公式サイトはこちら
まとめ
EC市場規模は年々拡大しており、コロナ禍が比較的落ち着いてきた昨今においてもスタンダードなショッピングスタイルとして定着しつつあります。
市場規模が大きすぎると初心者の方は参入しにくいような感じもしますが、事前にしっかりと準備をして戦略を用意しておくことで利益は上げられるようになりますよ。
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