2025年最新|目的別おすすめECサイト・ネットショップ作成サービス比較【初心者〜法人向け】

T.ナギサ
この記事の執筆者
ECコンサルタント|元EC事業会社のマーケ担当→大手メディア編集・制作を経て入社。D2Cブランドや中小企業のEC事業立ち上げ・改善支援を中心に活動中。特に「商品はあるが売上が伸びない」「運用が属人化している」などの課題解決が得意です。戦略設計から商品ページ改善・SNS活用まで一気通貫でサポートします。クライアントの売上向上と業務効率化にコミットする現場主義タイプ。
ACCESS(アクセス)実際に売れた利益商品ベスト100
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「ECサイトを作りたいけど、どのサービスを選べばいいかわからない…」
そんな悩みを持つ方は多いはずです。料金体系、デザイン性、集客力、海外販売対応など、比較すべきポイントは数多くあります。

この記事では、20サイトを超えるEC構築支援を経験した筆者が、2025年版のおすすめECサイトサービスを厳選して紹介します。初心者でも安心して始められる無料プランから、本格的な越境ECまで幅広くカバー。目的別の比較表や成功事例も交え、あなたに最適な選択肢を見つけられるよう解説します。

ECサイトを選ぶ前に知っておくべき3つのポイント

ECサイトは一度選んで運用を始めると、途中でプラットフォームを変更するのは想像以上に手間とコストがかかります。だからこそ、最初の選定段階で「長く使える」サービスを選ぶことが重要です。ここでは、失敗しないために押さえておくべき3つの判断軸を解説します。

1. 目的別の選び方(売上規模・商品数・販売戦略)

ECサイトは「誰に・何を・どのくらい売るのか」で最適な選択肢が変わります。

  • 個人や副業レベル(売上目安:月5万円〜30万円)
    → 初期費用ゼロで始められるBASESTORESが適しています。テンプレートを選ぶだけでショップが完成し、特別なスキルは不要です。
  • 中小企業やブランド展開(売上目安:月30万円〜300万円)
    → 集客やSEOに強く、機能拡張できるカラーミーショップShopifyがおすすめ。ブランドの成長に合わせて機能を追加可能です。
  • 全国・海外への販売(売上目安:月300万円〜数千万円)
    → 高いカスタマイズ性と海外決済対応を持つShopifyEC-CUBEが有力候補。物流システムや多言語対応も考慮しましょう。

ポイント:自分のビジネス規模と成長スピードを想定して、3年先を見据えた選択を。

2. 初期費用・月額費用・販売手数料のバランス

「月額無料」のサービスでも、販売手数料が高いと売上が伸びるほど負担が増えます。逆に月額有料でも手数料が低い場合、長期的にはコストを抑えられることもあります。

  • 初期費用:無料〜数万円(デザインやドメイン取得費用も含めて考える)
  • 月額費用:無料〜数万円(プランによって機能制限あり)
  • 販売手数料:売上の3%〜15%程度(決済手数料を含む場合あり)

例:
BASE → 月額無料だが手数料6.6%+40円/件
Shopify → 月額約33ドル〜、手数料0%(Shopify Payments利用時)

ポイント:初期費用と月額、手数料のトータルコストを年間売上で試算して比較すること。

3. 集客・決済・配送などの運営体制の確認

ECサイトは作って終わりではなく、集客・受注・決済・配送・アフターフォローの一連の流れを効率よく回せるかが重要です。

  • 集客機能
    → SEO、SNS連携、広告管理機能、メルマガ配信などがあると販促が楽に。
  • 決済方法
    → クレジットカード、コンビニ払い、銀行振込、キャリア決済、PayPay、海外決済(PayPalなど)への対応状況を確認。
  • 配送体制
    → 自社発送か、Amazon FBAや楽天スーパーロジスティクスのような外部物流サービスと連携できるか。

ポイント:売上が伸びるほど運営負担は増えるため、自動化・外部連携機能があるサービスを選ぶと長期的に安定運営できる。

目的別おすすめECサイトランキング【比較表付き】

まず前提として、ここでの“おすすめ”は以下の基準で評価しています。

選定基準:①総コスト(初期費+月額+手数料) ②集客力(モール/SEO/広告連携) ③拡張性(アプリ/連携) ④運用負荷(サポート/自動化) ⑤越境対応 ⑥デザイン・ブランド表現力

料金・手数料はプラン/為替で変動します。最新は必ず公式で確認してください。ここでは“傾向”が伝わるように表現しています。

総合比較(傾向把握用)

サービス名初期費用の傾向月額費用の傾向販売手数料の傾向強み(ひとことで)弱み・注意点向いているケース
Shopify低〜中低〜中(自社決済利用時)越境・拡張・デザイン自由度為替影響/アプリ課金に注意D2C、海外販売、本格ブランド運営
BASEほぼゼロゼロ中〜高(従量・固定/件あり)速攻で開店・ノーコード売上増で手数料負担増個人/副業、まずは試す小規模
STORESほぼゼロ低〜中中(プランで差)操作簡単・決済が豊富無料プランは機能制限小〜中規模、ベーシック機能重視
カラーミー低〜中低(モール型より)国産で自由度/SEOに強い初期設定に学習要中小企業の本格運用
楽天市場中〜高中〜高国内集客力トップクラス初期/固定費や制約多め即集客したい、既製品の物販
Amazon中〜高(カテゴリ依存)圧倒的トラフィック/物流価格競争/差別化が難既製品の広域販売、在庫回転重視
EC-CUBE低(ソフトは無料)低(サーバ代)低(自社決済設計次第)自由度最大・国内実績開発/保守の体制必須独自要件/中〜大規模、B2Bも

目的別おすすめ

1) 低コストで今すぐ始めたい(初期投資を抑えたい)

  • イチオシ:BASE
    • 理由:初期費/月額固定費がほぼゼロで、テーマ選択→商品登録で即日オープン可。SNS連携が簡単で、試行錯誤の初期フェーズに最適。
    • 向かないケース:売上が右肩上がりの場合、従量手数料が重く感じてくる。中期での“乗り換え前提”設計を。
  • 次点:STORES(フリープラン→有料へ段階移行)
    • 理由:無料開始→売上に合わせて有料へステップアップでき、決済手段が豊富。
    • 注意:無料プランの機能制限を把握し、早めに有料化の見極めを。

判断のコツ:固定費ゼロの代わりに“従量手数料が上がる”のが無料型の一般的な構造。3〜6か月で損益ラインを点検し、次フェーズ(Shopify/カラーミー等)へ移行検討。

2) デザイン・ブランディング重視(世界観を作り込みたい)

  • イチオシ:Shopify
    • 理由:テーマの質が高く、コード/アプリでブランド体験を細部まで作れる。UGC連携、定期購入、レビュー、LP最適化などのアプリが豊富。
    • 向かないケース:ごく小規模でアプリ課金を避けたい場合はオーバースペックになりがち。
  • 次点:カラーミーショップ
    • 理由:国産でSEOや自由度が高く、運用しながら細かく調整しやすい。外部連携も豊富。
    • 注意:テンプレ運用だけだと“普通”で止まりやすい。写真/コピー/導線の作り込みが勝負。

判断のコツ:デザインは写真×コピー×導線で決まる。ツール選定よりも制作体制(撮影/デザイン/ライティング)をセットで考えると失敗しにくい。

3) 海外販売・越境EC(多通貨/多言語/海外決済)

  • イチオシ:Shopify
    • 理由:多言語/多通貨、海外決済・配送連携、税/VAT計算、各国向けアプリが充実。グローバル標準の実装が最短で揃う。
    • 注意:為替で月額や決済コストが動く。アプリの継続費用も事前に見積もり。
  • 補完:Amazon(Global Selling)
    • 理由:現地の集客基盤を活用。単体での越境よりもテスト販売に適する。
    • 注意:ブランディングは弱くなりがち。D2Cサイト(Shopify)との二面運用が王道。

判断のコツ:まず出荷対応国を1つに絞る(例:USのみ)。通関/返品/配送SLAを運用できるかが継続成長の分岐点。

4) 大規模運営・独自機能/カスタマイズ重視

  • イチオシ:Shopify(拡張+上位プラン) / EC-CUBE(自社開発体制あり)
    • 理由:Shopifyはアプリとテーマでスピード構築、将来は上位プラン/ヘッドレスへ拡張可能。EC-CUBEは独自要件やB2B/会員/複雑な価格規則などを完全自由設計
    • 注意:EC-CUBEは保守/セキュリティ/人材が前提条件。中長期TCOを見積もること。
  • 代替:カラーミー(外部連携強化)
    • 理由:中規模までなら費用対効果が高い。WMS/MA/BI連携で業務を固めると安定。

判断のコツ要件一覧 → 優先度A/B/Cで整理し、SaaS標準で叶うかを判定。Aのうち“売上直結”のみカスタム、他は運用で回すのが費用対効果◎。

5) 集客力(モール)重視:即トラフィックを取りたい

  • イチオシ:楽天市場
    • 理由:国内最大級の購買トラフィック。広告・メルマガ・イベントで短期の売上を作りやすい
    • 注意:ルール/レギュレーションが多く、初期/固定費もかかる。粗利設計は最優先。
  • 次点:Amazon
    • 理由:検索行動が“Amazon内”で完結する層に刺さる。FBAで物流を委託し在庫回転を上げられる。
    • 注意:差別化しにくい。ブランド資産は自社ECで積み上げるのが基本。

判断のコツモール=短期売上 / 自社EC=長期資産。両輪で運用し、顧客リストは自社側に還流(同梱チラシ/メルマガ訴求/会員特典)させる。

よくある乗り換えシナリオ(成長に応じた“段階設計”)

  • BASE/STOREでテスト(商品/価格/CVRの検証)
  • Shopify/カラーミーへ移行(拡張・SEO・業務連携)
  • モール併用(楽天/Amazon)で短期キャッシュ+新規獲得
  • ヘッドレス/EC-CUBE/上位プランで独自要件を拡張

CSV出力/商品ID設計/画像命名規則を最初から整えると、移行が劇的に楽になります。

失敗回避チェック(ここだけは見落とさない)

  • 決済手数料の定義:決済+サービス利用料が“合算”か“別建て”か
  • アプリ費:1つ1つは小額でも、積み上げたら固定費化しがち
  • サポート:日本語対応、緊急時のSLA、ヘルプの充実
  • 在庫・出荷:WMS/ロジ連携、同梱/返品の運用ルール
  • SEO/計測:メタ/スキーマ/OGP/GA4/広告タグの実装自由度

かんたん費用シミュレーション(考え方の型)

  • 年間総コスト ≒ 初期費用+(月額×12)+〔年間売上×(手数料率)〕+(取引件数×固定/件)+アプリ/外部SaaS費
  • 例:BASEで年間売上600万円、平均100件/月のとき
    • 従量手数料(例):600万円 × 6.6% = 396,000円
    • 固定/件(例):40円 ×(100件×12か月)= 48,000円
    • 合計 ≒ 444,000円(+オプション費)
    • 月額固定ゼロでも、売上が伸びると“従量側”が効いてくるのが分かります。
  • 同条件を月額固定+低手数料型に当てはめ、12か月で平準化して比較すると判断がブレません。
    • ※為替/カテゴリ率/プラン差で変動するため、公式条件で再計算してください。

ECサイト選びでよくある失敗と回避方法

ECサイトは一度選ぶと数年単位で使い続けるケースが多く、選定ミスは費用面・運営面で大きなロスを生みます。ここでは、筆者が過去のコンサル経験で実際に見てきた「失敗例」と「回避のための実践策」を解説します。

1. 初期費用だけで選んでしまう

失敗例
・「月額無料だからBASEを選んだが、売上が伸びるにつれて手数料負担が年間数十万円に…」
・「安さ重視で契約したが、機能不足で結局別サービスに乗り換え。移行費用がかさんだ」

なぜ起こる?

  • 月額無料に惹かれ、長期的なコスト構造(手数料・アプリ費用)を試算していない
  • 成長後の機能拡張やデザイン要件を想定していない

回避方法
年間総コスト試算をする(初期費+月額×12+売上×手数料率+アプリ費)
・3年先の売上規模と必要機能を想定してサービスを比較
・売上が伸びたときの手数料負担と月額費用の逆転ラインを把握

2. 集客機能を軽視してしまう

失敗例
・「おしゃれなデザインで作ったが、アクセスが全く増えない」
・「モールから自社ECに切り替えたら集客がゼロに」

なぜ起こる?

  • ECは開店=売れるではない
  • SEOや広告連携、SNS導線が弱いサービスを選んでしまう
  • モール型(楽天・Amazon)は集客力が強いが、手数料・制約が多い

回避方法
・SEO設定(メタタグ・構造化データ)や広告タグ埋め込みの自由度を確認
・SNSやメールマーケティングとの連携機能を比較
・モール+自社ECの併用戦略を前提に選択

3. サポート体制の弱さで詰む

失敗例
・「トラブル時に日本語サポートがなく、解決まで数日停止」
・「初期設定の不明点が多く、運用開始が1ヶ月遅れた」

なぜ起こる?

  • 海外SaaSや低価格プランではサポートが英語・メールのみ
  • チャットや電話サポートが有料オプションのことも

回避方法
・サポート言語・対応時間・緊急時のレスポンスを契約前に確認
・コミュニティやマニュアルの充実度も評価
・初期設定だけでも有料サポートを付けるのも選択肢

4. 在庫・配送の運用が回らない

失敗例
・「在庫がリアルタイム反映されず、欠品販売でクレーム多数」
・「配送ラベル作成が手作業で、出荷が追いつかない」

なぜ起こる?

  • 在庫管理・物流連携機能がない/有料オプションのみ
  • 自社発送と外部倉庫の併用が想定されていない

回避方法
・在庫管理システム(WMS)との連携可否を確認
・外部物流(Amazon FBA、楽天ロジなど)との接続性を調べる
・受注〜発送までのフローを事前にシミュレーション

5. 越境販売の障壁を甘く見てしまう

失敗例
・「海外対応のはずが、多通貨表示や関税計算ができずカート離脱多数」
・「配送が高額になり、海外顧客の購入率が低下」

なぜ起こる?

  • 越境機能の表面的な対応だけで判断してしまう
  • 国別の配送・税・決済ルールを事前確認していない

回避方法
・多通貨表示・海外決済・税率計算が自動対応か確認
・主要国の配送コストとリードタイムを調査
・小規模ならまずは1カ国限定でテスト販売

6. データ移行の難易度を考えていない

失敗例
・「乗り換え時に商品データや顧客情報が移せず、手入力で再構築」
・「画像の命名規則やサイズ違いで再アップロード地獄」

なぜ起こる?

  • サービス間のデータ形式が違い、互換性がない
  • 初期設定時にデータ構造を統一していない

回避方法
・CSVエクスポート機能や移行ツールの有無を確認
・画像ファイル名・商品IDを統一ルールで設定
・乗り換え時の移行作業を見据えて保守設計

成功事例

ケース1|個人作家(アクセ)× BASE:ゼロ初期費で月商50万円まで伸ばす

  • 背景:在庫少量/撮影はスマホ中心/SNSフォロワー1,500人。
  • 効いた施策
    • 商品を「セット売り(ギフト訴求)」に再構成。送料を“◯◯円以上で無料”に一本化。
    • UGC導線:商品カードと同梱フライヤーに「#ショップ名」で投稿促進→商品ページへ埋め込み。
    • 商品ページABテスト:1枚目写真を「着用イメージ」優先に変更、説明を“悩み→解決→仕様”順に最適化。
  • 成果(例):CVR 1.4%→2.8%、AOV ¥2,100→¥3,300、月商 ~¥500,000(6か月)。
  • 再現ステップ
    • 0–30日:トップ3商品に絞り撮影→着用1枚目/仕様・サイズ表/使用シーンの3点セット化。Instagramリンク・タグ連携。
    • 31–60日:同梱チラシ導入(UGC投稿→10%OFF)。セット商品追加。送料ライン最適化。
    • 61–90日:レビュー収集→星4.5以上ページ最上部表示。ギフトLP公開。
  • 見るKPI:セッション数、CVR、AOV、レビュー率、UGC投稿数/週。

ケース2|アパレルD2C × Shopify:ブランディング+越境でLTV 1.8倍

  • 背景:国内EC既存/海外からの閲覧が月10%。
  • 効いた施策
    • 多言語・多通貨を導入(主要1か国から開始)。送料を“ゾーン別の定額+追跡”に統一。
    • 定期・セット:定番3型をサブスク/3点セットでAOVを底上げ。
    • メール自動化(例:ウェルカム/カゴ落ち/購入後ケア)でリピート増。
    • UGC & レビュー:購入後7日で自動依頼→星4.2未満は個別フォロー。
  • 成果(例):海外比率 10%→28%、AOV ¥7,800→¥9,900、LTV 1.8倍(12か月)。
  • 再現ステップ
    • 0–30日:主要1市場を決め言語・通貨・配送を1本に。配送SLAと返品ポリシー明文化。
    • 31–60日:セット/定期商品化、メールフロー3本稼働、レビュー収集開始。
    • 61–90日:海外向けLPと支払い実績(レビュー)露出強化、広告は1国で集中検証。
  • 見るKPI:海外CVR、AOV、メール売上比率、返品率、配送遅延率。

ケース3|食品メーカー × カラーミー:SEO×レシピでオーガニック流入2.5倍

  • 背景:指名検索中心/単価は中低価格。
  • 効いた施策
    • レシピ・使い方記事を週2本、構造化データ(レシピ)実装。
    • まとめ買いバンドルと“初回限定お試し”でCVR改善。
    • 季節キャンペーン(旬×レシピ)をトップで固定表示。
  • 成果(例):自然検索セッション 2.5倍、CVR 1.2%→2.4%、定期購入比率 0→14%(6か月)。
  • 再現ステップ
    • 0–30日:検索ボリューム×季節でレシピテーマ30本設計。撮影・計量・栄養情報を統一。
    • 31–60日:レシピ10本公開→内部リンクで商品ページへ。まとめ買い・お試し導入。
    • 61–90日:上位化記事のリライト/FAQ拡充/レビュー露出。
  • 見るKPI:オーガニック流入、商品ページ到達率、セット比率、定期化率、指名検索数。

ケース4|モール(楽天/Amazon)× 自社EC(Shopify):“両輪”で粗利率を改善

  • 背景:モール売上が主/手数料が重い。
  • 効いた施策
    • 同梱インサート(クーポン・会員特典)で自社ECへ送客。
    • レビュー・Q&Aの横展開:モールで集めた社会的証明を自社ECにも再掲。
    • FBA/倉庫委託で出荷負荷を削減し、自社ECは体験強化(サイズ診断・コーデ特集など)。
  • 成果(例):自社EC比率 20%→45%、モール合算の粗利率 +6pt(9か月)。
  • 再現ステップ
    • 0–30日:同梱物のルール化(禁止事項に注意)。自社ECの会員特典を明確に。
    • 31–60日:モールQ&Aを記事化→自社ECのナレッジに。新規はモール、リピートは自社へ誘導。
    • 61–90日:自社限定ライン/先行販売を実験。
  • 見るKPI:チャネル別売上・粗利、初回→自社移行率、会員登録率、リピート率。

ケース5|BtoB資材 × EC-CUBE:複雑な価格・承認をEC化して営業生産性+40%

  • 背景:個別見積・FAX/メール中心でリードタイムが長い。
  • 効いた施策
    • 会員別価格・数量割引・見積承認フローをEC上に実装。
    • 在庫・納期の可視化代替提案(欠品時の互換品表示)。
    • EDI/基幹連携で受注〜請求を自動化。
  • 成果(例):見積→受注のリードタイム −60%、営業1人あたり受注件数 +40%、誤発注 −70%(6か月)。
  • 再現ステップ
    • 0–30日:価格規則・承認権限・SKU関係を要件定義。まずAランク顧客に限定公開。
    • 31–60日:受注→請求の自動化、在庫・納期API連携、本番リリース。
    • 61–90日:可視化ダッシュボード導入、FAQ/チャットで問合せ削減。
  • 見るKPI:見積転換率、リードタイム、客単価、エラー率、サポート問い合わせ数。

KPI早見表

指標目標値(例)現状施策との関係
セッション数+30%/四半期コンテンツ/広告/UGC
CVR2.0%商品写真/訴求/レビュー
AOV¥6,000セット/定期/送料閾値
LTV(90日)¥12,000メール自動化/同梱特典
返品率<3%サイズ/FAQ/配送SLA
自社EC比率40%モール同梱/会員施策

このKPI早見表は、ECサイト運営の重要指標(セッション数・CVR・AOVなど)を整理し、現状と目標を比較するため2ご使用ください。

施策と指標の関係を紐付けることで、改善ポイントが明確になります。月次や週次で更新し、成果検証や戦略見直しに活用していただけたらと思います。

まとめ|ECサイト選びは「目的×運営体制」で決める

ECサイトは、**「何を・誰に・どのように売るか」**で最適な選択肢が変わります。
低コストで始めたいなら無料型やモール、ブランディング重視ならデザイン性・拡張性の高いサービス、越境や大規模運営なら海外対応やカスタマイズ性を重視しましょう。

重要なのは、目的に合った機能と、日々の運営を支える集客・決済・配送体制が揃っているか。
短期的な安さだけで選ばず、3年先の成長や運営負荷まで見据えて判断することで、長く使えるECサイトを選べます。

よくある質問(FAQ)

初心者におすすめのECサイトは?

BASEやSTORESの無料プランが操作も簡単でおすすめです。

無料で使えるECサイトは?

BASE、STORES、Shopify(体験期間)などがあります。

越境ECに向いているサービスは?

→Shopifyが海外決済・配送対応に優れています。

ECサイトの移行は簡単?

サービス間でデータ移行ツールを提供している場合がありますが、完全移行は難しいこともあります。

スマホだけで運営できる?

BASEやSTORESはスマホアプリ対応で、出品や受注管理が可能です。

売上が伸びない場合の改善策は?

広告・SNS連携、SEO改善、商品ページの見直しが効果的です。

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ECコンサルタント|元EC事業会社のマーケ担当→大手メディア編集・制作を経て入社。D2Cブランドや中小企業のEC事業立ち上げ・改善支援を中心に活動中。特に「商品はあるが売上が伸びない」「運用が属人化している」などの課題解決が得意です。戦略設計から商品ページ改善・SNS活用まで一気通貫でサポートします。クライアントの売上向上と業務効率化にコミットする現場主義タイプ。

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