【保存版】失敗しない輸出入業者の選び方|チェックポイントと注意点

失敗しない輸出入業者の選び方
T.ナギサ
この記事の執筆者
ECコンサルタント|元EC事業会社のマーケ担当→大手メディア編集・制作を経て入社。D2Cブランドや中小企業のEC事業立ち上げ・改善支援を中心に活動中。特に「商品はあるが売上が伸びない」「運用が属人化している」などの課題解決が得意です。戦略設計から商品ページ改善・SNS活用まで一気通貫でサポートします。クライアントの売上向上と業務効率化にコミットする現場主義タイプ。

輸出入ビジネスを始めたばかりの方にとって、「どの業者に依頼すればいいのか」は非常に重要なテーマです。料金の安さやサイトの見た目だけで決めてしまい、トラブルに巻き込まれたり、納期に遅れたりといった失敗例も少なくありません。
特に初めて取引する相手国や商品カテゴリーでは、現地事情に精通したパートナー選びがカギになります。

本記事では、「輸出入業者の選び方」において失敗しないためのチェックポイントや比較の基準、さらに実際の選び方の手順まで詳しく解説します。

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Table of Contents

輸出入業者とは?どんな役割を担うのか

輸出入業者の種類

輸出入業者とは、商品の輸出または輸入に関する実務を支援・代行してくれる企業や個人のことです。主に次のような役割を担います。

主な輸出入業者の種類

フォワーダー(国際貨物輸送業者):複数の輸送手段を組み合わせて輸送を手配
通関業者:輸出入に必要な通関手続きを代行
輸入代行業者:商品購入から輸送・通関までを一括代行
輸出代理店・販売代理店:海外市場への販売や販売先開拓をサポート

これらの業者は、輸送手配、通関書類の作成、保険加入、検品・梱包など、多岐にわたる業務を担い、企業の輸出入をスムーズに進める存在です。それぞれについてもう少し詳しくご説明します。ご存じの方は呼び飛ばして頂いて大丈夫です。

⇓読み飛ばして次の項目を読み進める
 信頼できる輸出入業者を選ぶ6つのチェックポイント

フォワーダー(国際貨物輸送業者)とは?

フォワーダーとは、輸出入される貨物の“運び屋さんを手配してくれるプロ”のことです。正式には「国際貨物利用運送事業者」と呼ばれます。

例えばあなたが「日本からアメリカに商品を送りたい」と考えたとします。段ボールで発送できる量でしたらDHL等を使えば大丈夫ですが、企業として大量に送る場合、自分でコンテナ船を予約したり、航空会社に連絡したり、税関に書類を出したりといったさまざまなことが必要になります。そういったことをまるっと引き受けてくれるのがフォワーダーになります。

フォワーダーの主な役割

業務内容説明
輸送手段の手配船・飛行機・トラックなど最適な輸送手段を選んで手配してくれます
輸出入書類の準備輸出許可申請やインボイスなど、複雑な書類を整えてくれます
税関手続きのサポート通関業者と連携してスムーズに通関処理を進めてくれます
輸送スケジュールの管理荷物が今どこにあるか追跡し、遅延があれば知らせてくれます
トラブル対応紛失・破損・遅延などがあったときの対応窓口にもなります

フォワーダーを使うメリット

輸送の手間が大幅に減る
複数の運送手段を組み合わせて効率よく運んでくれる
専門知識がなくても輸出入が可能になる

特に、複数の国や輸送手段(船・飛行機など)をまたぐような物流に強いのがフォワーダーです。

注意点として、フォワーダー自体は輸送会社ではなく、「輸送の手配人」であるため、実際の運搬は別の運送会社(海運会社や航空会社)になります。また、費用やサービス内容は業者によって違うので、比較をして選定するようにしましょう。

通関業者とは?

通関業者とは、輸出入するときに必要な“税関手続きを代行してくれる専門家”のことです。

例えば、海外から荷物を送ったり受け取ったりするとき、「はい、送りました!」だけではすみません。国をまたぐ取引では税関(ぜいかん)という国の機関に、「これは合法な取引ですよ」「関税はこれだけ払いますよ」という報告(=通関手続き)が必要になります。

この面倒で専門的な手続きを、あなたに代わってやってくれるのが通関業者です。

通関業者の主な役割

業務内容説明
通関書類の作成インボイスやパッキングリスト、輸出入申告書などの必要書類を作成します
税関への申告商品内容・金額・関税分類などを正しく税関に申告します
関税・消費税の支払い代行あなたの代わりに税金を支払い、通関をスムーズにします
税関からの質問・検査対応荷物が止められたときの交渉や手続きを行います

通関業者を使うメリット

輸出入の専門知識がなくても通関が可能に
税関とのやりとりをすべて任せられる
トラブルを未然に防ぎやすい

特に、「商品に関税がかかるかどうか」「禁止品に該当しないか」など、法律や税制の知識が求められる場面で心強い味方です。

輸入代行業者とは?

輸入代行業者とは、「海外から商品を買いたいけどやり方が分からない」という人のために、代わりに購入・輸送・通関までを一括して行ってくれるサービス会社です。

輸入代行業者の主なサービス内容

業務内容説明
商品の代理購入欲しい商品の注文を代わりに行います
海外倉庫への一時保管現地で複数商品をまとめて保管し、まとめて発送も可能
国際配送の手配船便・航空便などの最適な配送方法を選んで送ってくれます
通関手続きのサポート複雑な税関申告を代行、関税の支払いまでしてくれる場合も
トラブル対応商品が届かない、破損していたなどの対応も依頼可能

輸入代行業者を使うメリット

英語や外国語ができなくても安心して買い物ができる
海外通販サイトが日本発送非対応でも購入できる
面倒な手続きをすべて代行してくれるので手間いらず

個人輸入のハードルをグッと下げてくれる、初心者にとって非常に頼もしい存在です。

注意点

• 手数料がかかる(通常は商品代金の10〜15%前後)
• 模倣品や禁制品は購入不可(関税法違反の可能性あり)
• 配送や通関が遅れるリスクもある

業者によっては「商品価格の見積もりが不明瞭」「為替手数料が高い」などの落とし穴があるため、事前の確認は必須です。

輸出代理店・販売代理店とは?

輸出代理店・販売代理店とは、あなたの商品を“海外に売ってくれる”パートナーです。自社で海外に営業したり、販路を開拓したりするのが難しいときに、代わりに販売活動をしてくれる存在です。

輸出代理店と販売代理店の違い

種類主な特徴
輸出代理店メーカー・販売元に代わって、海外顧客と取引・出荷手続きを行う代理人。契約上の販売者はメーカー・販売元。
販売代理店海外で商品を「自社商品として」仕入れて販売。現地市場で販売活動・販促も行う販売パートナー。

輸出代理店・販売代理店の主な役割

業務内容説明
現地での営業・販路開拓小売店・卸売業者・ECサイトなどと交渉して販路を広げる
マーケティング支援現地のトレンドやニーズに合わせたプロモーションを提案
輸出業務の代行輸出書類の作成・通関支援などを行う(代理店による)
商品情報の翻訳・ローカライズ説明書、パッケージ、広告文などを現地仕様に対応
顧客対応現地顧客とのやり取りやクレーム対応も行うことがある

利用するメリット

自分で海外営業しなくても販売ルートができる
現地市場に詳しいパートナーの知見を活用できる
販売リスクを分散できる(委託型なら在庫リスクなし)

注意点

代理店契約の内容に注意が必要(販売エリアや販売価格の制限など)
独占契約を結ぶ場合は、契約解除の条件や期間を必ず明記する
現地事情を完全に任せきりにするとブランドがコントロールできなくなるおそれも

また、「販売してくれる」と言いつつ、実績が伴わない代理店もあるため、初期は成果報酬型や試用期間付き契約を選ぶと安心ができます。

 信頼できる輸出入業者を選ぶ6つのチェックポイント

輸出入ビジネスを成功させるうえで、「業者選び」は最重要ステップの一つです。ここでは、失敗しないために押さえるべき6つのポイントを、初心者にも分かりやすく表にまとめました。

スクロールできます
項目実績と取引年数得意とする国・地域・商品ジャンル通関・物流の対応力見積もりの透明性と料金体系コミュニケーション力と対応スピード評判・口コミ・第三者の評価
重要性取引年数が長く、実績が豊富な業者は、それだけ多くの案件をこなしており、経験からくる“対応力”が違います。国や業界ごとに通関ルール、文化、書類の様式などが違うため、“その分野に強い業者”を選ぶことがスムーズな取引に繋がります。通関の遅れや物流トラブルが起きると、納期に間に合わなかったり、追加費用が発生したりします。トラブル時に柔軟に対応してくれる業者は信頼できます。見積もりが曖昧な業者は、あとで“隠れコスト”が発生する可能性があり要注意です。透明性のある見積もりは誠実な姿勢の表れです。やり取りのスピードや丁寧さは、取引を円滑に進めるうえで非常に重要です。
特に初回取引時は、質問や不安も多いため、誠実な対応ができる業者かを見極めましょう。
業者自身の言葉よりも、実際に利用した人の声のほうが信頼できます。ネット上の口コミや、BtoBマッチングサイトの評価をチェックしましょう。
確認ポイント✅️創業年数(目安:3年以上が安心)
✅️累計取引件数
✅️取引企業・ジャンルの多様性(BtoB/BtoC、業界ごと)
✅️輸送先(例:アジア圏が強い、欧米特化など)
✅️扱った商品ジャンル(アパレル、食品、精密機器など)
✅️現地パートナー企業やスタッフの有無
✅️税関とのやり取りの実績
✅️複数の通関業者・物流会社と提携しているか
✅️リアルタイム追跡システムや専用ポータルの有無
✅️見積書の内訳に詳細な費用記載があるか
✅️為替レートや追加料金の有無が明記されているか
✅️トータルコストの概算が事前にわかるか
✅️問い合わせへの返信スピード(1営業日以内が目安)
✅️返信内容の正確さ・丁寧さ
✅️担当者が固定されているか(毎回変わると対応品質に差が出やすい)
✅️Googleビジネスプロフィールの口コミ
✅️X(旧Twitter)やLinkedInでの言及
✅️JETROやミプロ、業界団体での紹介履歴
✅️クラウドワークスやLancersでの評価(個人の場合)
「創業15年」「年間1,000件以上の輸出サポート実績あり」といった表記がある業者は、トラブル時の対応ノウハウも蓄積されています。「中国・韓国の輸入実績が豊富で、アパレルに特化」など、ニーズと一致していれば安心です。「通関士を社内に複数配置」「荷物のステータスがWEBで確認可能」などの業者は信頼度が高いです。「送料」「関税」「手数料」「保険料」などが細かく分かれて記載されている見積書を提示してくれる業者を選びましょう。初回問合せに対して、翌営業日に詳細な説明付きで返信がくるようであれば安心です。逆に、返信が遅く、曖昧な答えしか返ってこない場合は注意。「口コミ平均4.5以上」「レビュー件数50件以上」など、利用者の声が多くポジティブであれば安心材料となります。

すべての条件を完璧に満たす業者は少ないですが、“自分のビジネスに合った強みを持っているか”を見極めることが最重要です。

また、初回は「小ロット」「短期間」でテストしてから、本格的に依頼するとリスクを抑えることができます。

選び方の注意点とよくある失敗例

輸出入業者を選ぶ際、多くの人が見落としがちなポイントや、ありがちな失敗があります。
ここでは、初心者から中小企業までがよく陥るパターンと、それを防ぐための注意点を詳しくご紹介します。

注意点①:「料金の安さ」だけで選ぶのはNG

【よくある失敗例】
最安値の業者を選んだ結果、納期遅延や破損トラブルが頻発。サポートも不十分で、結果的に損失が大きくなった。

こういったことが起こる理由としては、低価格業者は対応力や補償体制が弱いケースが多いためです。また、見積もりに含まれていない“隠れコスト”が後から請求されることもあるので注意が必要です。

【対策方法】
✅️コストだけでなく「対応品質」「補償体制」「実績」も比較する
✅️相見積もりを取り、安すぎる業者は理由を確認する

注意点②:「知人の紹介=安心」は思い込み

【よくある失敗例】
信頼する友人が使っている業者を、そのまま自分も利用。ところが扱う商材や国が違ってトラブル発生。納期も対応もズレてビジネスに支障が。

同じ業者でも、対応力は「扱う商品」「国・地域」「数量」によって大きく変わる場合が珍しくありません。信頼する友人が利用しているかといって安易に契約せずに他社と同じレベルで見極めることが重要です。

【対策方法】
✅️自社の業種・目的・物流量に合っているかを自分で確認
✅️口コミや実績を複数チェックして裏取りを

注意点③:「すべてを丸投げ」してしまう

【よくある失敗例】
「プロに任せれば大丈夫」と思いすぎて、契約書も詳細も確認せずに進行。輸送途中でトラブルが起きても、連絡や対応が遅れて損害に。


輸出入業者も万能ではありません。依頼側が把握すべき内容(商品詳細・納期・保険有無など)を怠ると、連携ミスが発生します。

【対策方法】
✅️依頼前に業務範囲を明確化(輸送・通関・保険など)
✅️責任分担を契約書で明文化
✅️トラッキングシステムや定期報告の有無を確認

注意点④:契約条件や保険内容を確認していない

【よくある失敗例】
商品が破損した際、「補償対象外」と言われ泣き寝入り。そもそも保険に入っていなかったことに後で気づくケースも。

保険加入の有無や補償範囲は、業者によって大きく異なります。契約書や約款の確認を怠ると、大きなリスクになります。必ず社内や社外の専門の方に内容をチェックしてもらいましょう。

【対策方法】
✅️保険の有無・対象範囲・上限額を事前に確認
✅️リスクの高い高額商品や壊れやすい商品は、追加保険も検討

注意点⑤:通関や輸送規制に関する知識がない

【よくある失敗例】
禁止品を輸出しようとして税関で差し止められる。もしくは、HSコードの分類ミスで関税が高くなってしまう。

日本・海外それぞれの輸出入ルールを知らないまま進めてしまうと、法規制や関税の落とし穴にハマりやすいといわれています。法律に関しては専門の方が社内にいなければコンサルを受けるなど、常に確認ができる体制を築き上げることが重要です。

【対策方法】
✅️通関業者や業者側の専門知識を活用し、事前に確認する
✅️JETRO、税関サイトでの一次情報収集も推奨

注意点⑥:契約書や支払い条件の確認不足

【よくある失敗例】
請求タイミングが思っていたのと違い、資金繰りに困る。契約解除条件が不明瞭で、やめたくてもやめられない…。

日本語契約であっても、業者との契約条件(支払い、解約、損害賠償など)を曖昧にしたまま進めることが原因です。日本でももちろんそうですが、海外との契約についてはとても重要です。被害が大きい上に賠償金まで多額にのぼることになります。確認するだけでなく、必ず問題がないか専門の方と相談のうえ、契約するようにしましょう。

【対策方法】
✅️支払い条件(前払い、後払い、為替対応など)を明記
✅️契約解除条件・損害時の対応フローを契約書に含める

まとめ:業者選びで失敗しないための鉄則

  1. 「安さ」よりも「信頼性」と「実績」を重視する
  2. 契約書・見積もり・業務範囲を必ず明文化する
  3. テスト発注やトライアル契約で段階的に始める
  4. 分からないことは業者に遠慮せず質問する

業者選びの失敗は、損害額だけでなく信用や納期にも関わる重大なリスクです。事前に情報を集め、冷静に比較・検討することが、あなたのビジネスを守る最善の手段だということを覚えておいてください。

 輸出入業者を探す方法(リサーチ・比較のやり方)

信頼できる輸出入業者を見つけるには、ネット検索だけでなく、展示会や公的機関の情報など、多角的に情報を集めることが大切です。ここでは、実際に業者を探す方法と、比較・評価の手順を5ステップで紹介します。

STEP1:ネットでのリサーチ(Google・SNS・BtoBプラットフォーム)

まず最初の情報収集手段として最も手軽なのが、インターネットを活用したリサーチです。Googleなどの検索エンジンを使えば、「輸出入代行 中国」「フォワーダー 通関対応」などのキーワードから、該当する業者のホームページを簡単に見つけられます。

特に地域名や商品ジャンルを含めると、自分の目的にマッチした業者を絞り込みやすくなります。また、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSを活用すれば、実際に利用した人の口コミや評判もリアルタイムで確認できます。

さらに、Alibabaやミプロ、ジェトロといったBtoBマッチングプラットフォームでは、各業者の対応エリア・実績・取引条件などを比較的詳しく閲覧できるため、複数候補の業者を同時に調査するのに最適です。とはいえ、ネット上の情報には古いものや誇張も含まれるため、「実際に問い合わせて対応を見ること」も前提にした上での活用がポイントです。

✅ Googleでの検索キーワード例

Googleの口コミ評価や業者をまとめてある記事などもインターネット上で見つけることができます。下記のように検索キーワードの例として紹介しますので、参考にして比較してみるといいでしょう。

  • 「輸出代行 業者 比較」
  • 「中国 輸入代行 アパレル」
  • 「フォワーダー 通関 一括対応 東京」

※地域+ジャンルで検索すると、より絞り込めます(例:「大阪 輸出業者 機械部品」)

✅ SNSでの口コミチェック(X・Instagram・LinkedIn)

  • X(旧Twitter)で「〇〇代行」「〇〇通関」などで検索
  • LinkedInで「国際物流」「輸出入コンサルタント」で投稿や企業情報を探す

✅ BtoBマッチングサイトの活用

  • 【ミプロ(MIPRO)】 https://www.mipro.or.jp/
  • 【ジェトロ貿易投資相談】 https://www.jetro.go.jp/services/
  • 【Alibaba.com】 https://japanese.alibaba.com/
  • 【イプロスものづくり】 https://www.ipros.jp/
  • 【発注ナビ】 https://hnavi.co.jp/(物流系の相談も可能)

⚠ 注意:中には仲介サイトもあるため、直接やりとりできる業者かどうかを確認しましょう。

STEP2:展示会・商談会・公的機関を活用する

展示会では業者と直接話せるため、対応姿勢や得意分野が見える化されます。JETROや商工会議所などの公的機関も、信頼性の高い業者紹介や無料相談が可能。初心者には特におすすめです。

✅ 業界展示会・貿易フェア

  • FOODEX JAPAN(食品輸出)
  • 国際物流総合展(物流・通関系)
  • 東京ギフトショー(雑貨・アパレル系)

こうした会場には、業者自身が出展していて直接話せる機会があります。名刺交換だけでもOKです。

✅ 地方自治体や商工会議所、JETRO相談窓口

  • 輸出入支援の無料相談を実施している自治体多数
  • 輸出先に強い企業の紹介や、補助金の情報が得られることも

STEP3:比較チェック項目を作成する(自分のニーズを明確に)

下記のように社内で比較チェックリストを作成すると情報が整理されるため、自分のためにもまた上司や社内共有する際にも役立ちします。この表にプラスして数字や主観評価を含めて記載することで、客観的にも判断しやすくなるのでオススメです。

例)A社B社C社
業歴・実績10年3年36年
得意分野中国アパレル欧米家電東南アジア雑貨
通関対応力
対応スピード
見積もりの明瞭さ
トラブル対応
サポート体制電話・チャットメールのみ電話対応◎

STEP4:問い合わせ・見積もり依頼(最低3社に連絡)

候補業者に実際に連絡して見積もりを取り、返信の速さ・丁寧さ・情報の明確さを確認。最低3社と比較して、費用以外にも信頼感や誠実さをチェックすることで、適切な判断ができます。

✅ 問い合わせ時のチェックポイント

  • 返信スピード(1営業日以内が理想)
  • 回答の正確性と丁寧さ
  • 専任担当者の有無

✅ 見積もりの比較時に見るべき点

  • 費用項目の内訳(運賃、関税、保険、手数料など)
  • 支払い条件(前払い?後払い?)
  • 追加料金の可能性(為替変動、重量オーバーなど)

STEP5:テスト取引で対応力を確認する

いきなり本契約せず、小ロットでの試験的な取引を行うことで、納期・通関・対応スピードなどを実地で確認。問題がなければ本格契約へ進み、リスクを最小限に抑えて信頼関係を築けます。

✅ 小ロット・少額商品で試す

まずは1回、少量で発注して納期・品質・サポートの様子を見るといいでしょう。荷物の追跡、通関のスムーズさ、アフターフォローを体感することができます。なのでまずは小ロットでテスト的に試してみることをオススメします。

マーケティングとしても、いきなり大口取引せず、段階的にお互いの信頼を深めるのが鉄則です。

補足:業者選びのNGパターン(避けたい行動)
①比較することなく1社だけで即決することは失敗する確率が上がります
②海外パートナーの場合、実績が不明なことが多いため日本語の情報だけで判断することはやめましょう
③“丸投げ”依頼すると自社責任の範囲が不明確になり、トラブル時に揉めやすいので注意しましょう

業者探しは“複数チャネル×自分の目”で行うのが鉄則

輸出入業者を探す際は、「ネット検索だけ」に頼るのではなく、展示会・商談会・公的機関・口コミなど複数の情報チャネルを使い分けることが成功の鍵です。

そして、実際に問い合わせたり、テスト取引をしてみるなど、自分の目と体験で確かめることが最も重要です。信頼できる業者は、情報発信・対応姿勢・実務力の3つが揃っています。焦らず段階的に判断し、後悔のない選定を心がけましょう。

方法特徴
ネット検索すぐに情報が得られるが、表面だけになりがち
SNS口コミ生の声が得られるが信頼性の判断が必要
公的機関客観性が高く、初心者にも安心
展示会・相談会直接会って話せる、信頼度が高い

そして、「比較→テスト取引→本契約」の3ステップで慎重に進めることが、失敗しない業者選びの鉄則です。

まとめ

長文になりましたが、いかがだったでしょうか。

輸出代理店・販売代理店は、自社で直接海外営業を行うことが難しい企業や個人事業主にとって、非常に心強いパートナーです。現地の市場特性や商習慣を理解した上で、商品の販売活動や販路拡大を代行してくれるため、限られた人材やリソースでも効率的に海外展開を進めることができます。特に、越境ECのようにオンライン販売だけでなく、オフラインでの販路構築も必要な場合において、現地に拠点を持つ販売代理店は非常に有効です。

ただし、代理店任せにしすぎると、ブランドイメージの管理が難しくなったり、販売戦略が食い違ったりするリスクもあります。契約前には、販売対象地域・販売方法・価格設定・独占条件・契約期間などを明確にし、書面で取り交わすことが重要です。また、実績や他の取り扱いブランド、販売体制(人員数・販促計画)も事前に確認しておくと安心です。

適切な代理店と組むことができれば、あなたの商品が思いもよらない国や市場で売れる可能性が大きく広がります。信頼関係を築き、長期的なパートナーシップを目指しましょう。

ネットショップ開業自体をまず考えられている過多は下記の記事にて初心者向けに紹介していますので是非参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

ECコンサルタント|元EC事業会社のマーケ担当→大手メディア編集・制作を経て入社。D2Cブランドや中小企業のEC事業立ち上げ・改善支援を中心に活動中。特に「商品はあるが売上が伸びない」「運用が属人化している」などの課題解決が得意です。戦略設計から商品ページ改善・SNS活用まで一気通貫でサポートします。クライアントの売上向上と業務効率化にコミットする現場主義タイプ。

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