2025年版!ネットショップ開業方法を徹底比較【費用・手間・集客まで完全解説】

ネットショップ開業
T.ナギサ
この記事の執筆者
ECコンサルタント|元EC事業会社のマーケ担当→大手メディア編集・制作を経て入社。D2Cブランドや中小企業のEC事業立ち上げ・改善支援を中心に活動中。特に「商品はあるが売上が伸びない」「運用が属人化している」などの課題解決が得意です。戦略設計から商品ページ改善・SNS活用まで一気通貫でサポートします。クライアントの売上向上と業務効率化にコミットする現場主義タイプ。
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「すぐにネットショップを開業したいけれど、どの方法が最適なのか分からない」
「できるだけ手間をかけずにすぐ販売を開始したい」
「初期費用を抑えつつ効果的な集客がしたい」

といった悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?

本記事では、個人がネットショップを開業する代表的な3つの方法を徹底比較し、それぞれのメリット・デメリットや費用感、開業までの具体的な日数を分かりやすく解説します。

また、各方法がどのような人に向いているのかも明確に提示するため、この記事を読むだけで、あなたが今すぐ実践できる最適な開業方法が見つかります

下記の記事ではネットショップを始めたい方向けの記事も紹介させて頂いております。初心者から中級者向けに知りたい情報がまるっと記載しておりますので、ぜひともご活用ください。

個人のネットショップ開業方法のメリット・デメリット

個人がネットショップを開業する方法には複数の選択肢があり、それぞれに特徴的なメリットとデメリットが存在します。

初心者でもすぐに始められるECサイトへの出品、手軽で迅速な開業が可能なASP型ネットショップ、自由度が高く本格的な運営ができる自社サイト構築など、どの方法を選ぶかで費用、手間、収益性、集客方法が大きく変わります。

自身の予算や目標、スキルレベルに応じて最適な方法を選択することが成功への鍵となります。

1.ECサイトへの出品・出店

ECサイトへの出品・出店は、ネットショップを開業する際に最も手軽で低リスクな方法の一つです。この方法の最大のメリットは、既存のプラットフォームを利用できるため、初心者でも容易に始められる点にあります。

例えばAmazonや楽天市場などの大手ECモールでは、膨大な利用者がすでに存在しており、商品を掲載するだけである程度のアクセスを確保することが可能です。また、ショップページの作成や決済システムの導入など、初心者にとってハードルが高い部分をプラットフォーム側が提供してくれるため、特別な技術的知識がなくても迅速に開業できます。

一方で、ECサイトへの出品にはデメリットも存在します。最も大きな問題は競合が非常に多いことです。同じプラットフォームを利用する他のショップと比較されるため、価格競争が激しくなりがちです。

そのため、商品価格の設定や差別化が難しくなります。また、プラットフォームの規定に従わざるを得ないため、ショップの独自性を打ち出しづらく、ブランドとしての認知度向上が難しい場合があります。

加えて、手数料は売上が発生するたびに発生する仕組みが一般的であり、売上が伸びるほど固定費として利益率が低下する可能性もあります。これらの要素を考慮し、競争環境と自身の販売商品、ターゲット層を慎重に検討した上で、ECサイトへの出店を選択することが重要です。

2.ASP型ネットショップでの開業

ASP型ネットショップはECサイトへ出店するよりもコストを抑えつつ、ある程度自由なネットショップが作成できるサービスです。

予めネットショップのテンプレートや決済システム、ショッピングカート、メールマガジン、クーポンなどのネットショップ開業に必要なサービスが揃っており、サイト制作の知識が無くても簡単に利用できます。

ASP型ネットショップはあくまでもネットショップが作成できるサービスなので、購入者が訪れるわけではありません。

集客は自分で行う必要があるものの、お店のブランディングなどがしやすいといったメリットもあります。

【メリット】
・短期間かつ低予算で開業できる
・デザインテンプレートが豊富でカスタマイズが簡単
・システムメンテナンスは運営側が担当するため初心者でも安心

【デメリット】
・月額費用や手数料が固定で発生することが多い
・システム仕様の制限があり自由度がやや低い

3.自社サイトを使った開業

ASP型ネットショップなどを使わずに自分で1から自社サイトを作成する方法です。ホームページを作成するのと同じ要領でネットショップを作成します。

サイト作成の知識がある場合や調べながら自分で操作ができる場合は、コストを最小限に抑えつつASP型ネットショップよりもさらに自由度の高いネットショップ作成ができるでしょう。

ただしサイト作成に苦手意識のある方や、自分では難しいという方はサイト作成を外注することになり費用が嵩みます。また、集客についてもSEO集客やウェブ広告、SNS集客など様々なコンテンツを利用し工夫する必要があるでしょう。

【メリット】
・自由にデザインや機能をカスタマイズ可能
・ブランドイメージをしっかり構築できる
・長期的な資産としての運営が可能

【デメリット】
・初期構築に専門的な知識や外注費用が必要
・開業後のSEO対策や集客を自分で行う必要がある

開業方法別の比較表と向いているユーザー像

まず、開業方法別にそれぞれの目安を記載しましたので参考にして頂けたら幸いです。

開業方法初期費用開業までの日数手間の度合い集客難易度
ECサイトへの出店ほぼ無料〜数万円1日〜1週間少ない低〜中
ASP型ネットショップ数千円〜数万円/月数日〜1週間普通中〜高
自社サイト構築数万円〜数十万円数週間〜1ヶ月多い

そして、各方法が向いているユーザー像を、より視認性を高めた表形式で再構成しました。

開業方法向いているユーザー像
ECサイトへの出品・出店・ネット販売が初めてでリスクを最小限に抑えたい初心者
・商品をすぐに販売して収益化したい人
ASP型ネットショップ・ある程度の予算があり、スピーディーに開業したい人
・ブランディングを意識してネットショップを運営したい人
自社サイトでの開業・ブランドの世界観を強く打ち出したい人
・長期的に資産として自分のショップを育てたい人
・マーケティングやSEOの知識がある人

個人のネットショップ開業におすすめのサービス6選

この項目では個人でのネットショップ開業におすすめのサービスを7つご紹介します。

  1. アマゾン
  2. BASE
  3. ECキューブ
  4. STORES
  5. カラーミーショップ
  6. Yahoo!ショッピング

有名なサービスばかりですが、やはり有名なサービスは初めて個人でネットショップをはじめる方にもおすすめしやすいです。

1つずつ特徴をご紹介していきますので参考にしてみてください。

1.アマゾン

 大口出品小口出品(月50個以内の販売)
月間登録料

4,900円/月

無料
基本成約料無料100円/1回
販売手数料8%~15%

8%~15%

Amazonはご存じの通り利用者が多く世界的にも有名なモール型ECサイトです。

個人、法人どちらでもセラー(出品者)として登録することができ、月50個以内の販売であれば小口出品ということで月間登録料が無料で利用できます。Amazonには基本成約料があるので、月に50個以上の販売であれば大口出品として登録した方がお得です。

また集客力が高く商品リサーチのツールも比較的充実しているので、初心者でも挑戦しやすいサービスと言えます。別途手数料は必要ですが「FBA(フルフィルメントサービス)」を利用すれば、在庫をAmazonの倉庫で保管してもらったり配送を代行してもらうことも可能です。

強み:圧倒的な集客力と信頼性が最大の魅力。Amazonマーケットプレイスを活用することで、既に多くのユーザーがいる環境下で販売が可能。

弱み:出品手数料やFBA利用時の配送・保管料などコストが高め。

料金:大口出品は月額4,900円(税込)+販売手数料、個人出品は販売ごとに100円+手数料。 
サポート体制:メール・チャットでの問い合わせが可能。 
成功事例:副業で趣味の商品を出品し、FBAを活用することで月商30万円を達成した主婦の例も。

Amazonの公式サイトはこちら

2.BASE

BASEは冒頭でご紹介したASP型ネットショップ作成サービスのうちの1つです。おしゃれなテンプレートが揃っているほか、カートや各決済手段、販促機能などネットショップの開業に必要な機能はだいたい用意されています。

また初めて売れるまで無料で利用できる「スタンダードプラン」があるので、コストを抑えたネットショップ開業も可能です。英語や外貨にも対応し後々越境ECにも着手したいとお考えの方にもおすすめできますよ。

強み:初期費用・月額費用が無料で、簡単にショップを開設できる。テンプレートも豊富で、初心者に最適。

弱み:デザインや機能面でのカスタマイズ性は限定的。

 料金:無料プラン(決済手数料3.6%+サービス利用料3%)
サポート体制:メール・チャット対応あり。管理画面も直感的
成功事例:手作りアクセサリーを販売していた大学生が、BASEで開設後にSNSと連携し、月10万円以上の売上を記録

BASEの公式サイトはこちら

3.ECキューブ

EC-CUBEは自社サイトを使ったネットショップ開業をする際に利用します。具体的にはECサイト向けのサイト構築サービスとなっており、WordPressなどのサイト作成サービスよりもさらにECサイトに特化したソフトウェアが特徴です。

商品紹介ページや注文ページ、カート機能や会員登録機能、商品管理システムなどネットショップに必要な基本機能は揃っているため、「自社サイトでネットショッピングを開業したい」という方はチェックしてみてください。

強み:オープンソースで完全無料。デザインや機能をフルカスタマイズ可能。 

弱み:初期設定やセキュリティ対策には専門知識が必要。 

料金:基本無料(ただしサーバー費用や開発費は別途必要)
サポート体制:フォーラム形式のユーザー支援あり。保守は自己責任
成功事例:アパレル企業が独自性の高いデザインを活かし、売上を前年比150%まで伸ばした事例あり

EC-CUBEの公式サイトはこちら

4.STORES

STORESもBASEと同様にASP型ネットショップ作成サービスの1つです。

月額料金のフリープランと月額2,980円のスタンダードプランがあり、フリープランは決済手数料が5%、スタンダードプランは決済手数料が3.6%ということでコスト面が変わってきます。

フリープランでもおしゃれなテンプレートが利用でき、豊富な機能も使えますが、配送日指定やアクセス解析機能など一部の機能は利用できないよう制限されています。公式サイトにて使える機能が確認できるので、各プランやBASEのプランなどと比較をしてみてください。

強み:無料プランでも基本機能が充実。デザインテンプレートが洗練されていて、スマホ表示にも強い。

 弱み:BASEと比較すると一部機能が劣るとの声も。 

料金:フリープラン(月額無料、販売手数料5%)、スタンダードプラン(月額2,980円、手数料3.6%)
サポート体制:チャット・メール対応。マニュアルも豊富
成功事例:イラストレーターがオリジナルグッズ販売に使用し、ファンからの直接購入でリピーターを多数獲得。

STORESの公式サイトはこちら

5.カラーミーショップ

カラーミーショップもASP型ネットショップ作成サービスとなっており、充実したサポート体制と簡単に利用できる広告出稿機能などが特徴です。

ネットショップを開業する方向けの無料セミナーや宣伝効果のあるコンテストなど、ASP型ネットショップながらも集客を学べる場面や集客に活用できるイベントがあり、とにかくサポート体制が充実しています。

ただし決済手数料がBASEなどに比べるとやや高いため、カラーミーショップはノウハウやサポートをしっかりと頼りたい人にとくにおすすめです。

強み:低コストながら機能が充実。独自ドメイン運用やSEO対策にも対応。 

弱み:初期設定や操作にやや慣れが必要。

 料金:月額1,332円〜(レギュラープラン)、販売手数料なし
サポート体制:電話・メール・チャット対応あり
成功事例:食品の地方メーカーが商品ごとのこだわりを伝えるサイトを構築し、販路拡大に成功

カラーミーショップの公式サイトはこちら

6.Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングはAmazon同様に多くのユーザーが利用するモール型ECサイトです。

初期費用や月額料金がかからないため、モール型ECサイトの集客力を活かしながらコストを抑えたネットショップ開業ができます。

ただし決済手数料やアフィリエイト手数料など、利用する機能によって手数料が加わりますので、詳細は公式サイトをチェックしてみてください。Yahoo!ショッピングはネットショップ事業を拡大する場合にもよく利用される人気のサイトとなっています。

強み:出店料・月額費用が無料。PayPayなどのキャンペーンと連動できるため販促効果が高い。 

弱み:初期登録がやや煩雑で、審査もある。 

料金:初期費用・月額費用無料(販売手数料は実質的に8%前後)
サポート体制:電話・メールサポートあり
成功事例:家電を中心に扱う個人事業主が、ポイント施策を活用し売上前年比200%以上を記録。

Yahoo!ショッピングの公式サイトはこちら

よくある質問(FAQ)

ネットショップを開業しようとすると、多くの方が同じような悩みや疑問にぶつかります。「開業に資格は必要?」「費用はどれくらい?」「スマホだけでも運営できる?」など、初めての人にとっては不安も多いものです。

そこで本章では、実際に寄せられることの多い質問を厳選し、わかりやすく回答をまとめました。ここでのQ&Aを読むことで、開業前の不安が解消され、スムーズにネットショップ運営へ踏み出せるようになります。

ネットショップ開業に資格や許可は必要ですか?

基本的には不要ですが、販売する商品によっては必要な場合があります。たとえば食品は「食品衛生責任者」や「営業許可」が必要になることがあります。事前に地方自治体や保健所に確認しましょう。

ネットショップを始めるのにどれくらいの費用がかかりますか?

ECモールやBASEのような無料プランを使えば、初期費用はほぼ0円でもスタート可能です。一方、自社サイト構築では数万〜数十万円の予算が必要になるケースもあります。

ネットショップに集客するにはどうすればよいですか?

SNS(InstagramやXなど)を活用する、SEO対策を行う、広告を出稿するなど複数の手段があります。最初はInstagramで商品画像を投稿するだけでも効果があります。

スマホだけでもネットショップ運営はできますか?

はい、多くのサービスはスマホ対応しており、BASEやSTORESなどはスマホアプリでも商品登録・注文確認ができます。ただし、本格的なデザイン編集や分析はPCがあったほうが便利です。

無在庫販売は可能ですか?

BASEやSTORESには無在庫対応アプリと連携できる仕組みもありますが、仕入れ先や納期管理が重要になります。AmazonのFBAを利用することで在庫リスクを減らす手段もあります。

開業後にやってはいけない失敗は?

「売れるまで待つ」だけの受け身運営は避けるべきです。商品ページの改善、SNSでの発信、レビュー収集など、開業後こそ積極的なマーケティング活動が必要です。

まとめ


ネットショップの開業には、ECモール出品、ASP型サービス、自社サイト構築など複数の方法があり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。

費用、手間、集客力、カスタマイズ性などを比較しながら、自分に合ったスタイルを選ぶことが成功への第一歩です。また、AmazonやBASE、STORESなどの具体的なサービスの特徴を理解し、目的や商材に適したものを選ぶことも重要です。

FAQで紹介したような開業に関する素朴な疑問も、事前にクリアにしておくことで安心してスタートできます。

ネットショップは始めてからが本番です。小さな改善と発信の積み重ねが、売上アップやファン獲得に直結します。自分の強みや商品価値を信じて、一歩踏み出してみましょう。あなたのショップが誰かの生活を豊かにするきっかけになるかもしれません。

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この記事を書いた人

ECコンサルタント|元EC事業会社のマーケ担当→大手メディア編集・制作を経て入社。D2Cブランドや中小企業のEC事業立ち上げ・改善支援を中心に活動中。特に「商品はあるが売上が伸びない」「運用が属人化している」などの課題解決が得意です。戦略設計から商品ページ改善・SNS活用まで一気通貫でサポートします。クライアントの売上向上と業務効率化にコミットする現場主義タイプ。

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